Gigabyteは、先日発表した次世代AMD Ryzen CPUが今年発売されるという記述について、誤りだったとして撤回しました。
この記述は、Gigabyteのエンタープライズ部門であるGiga Computingが、AMDのZen 4プロセッサを搭載した新しいサーバー製品のプレスリリースで行ったものでした。
プレスリリースでは、AM5ソケットは2025年までサポートされるとし、「今年後半に発売されるAMD 次世代RyzenデスクトッププロセッサもこのAM5プラットフォームでサポートされるため、今日これらのサーバーを購入するお客様は、Ryzen 7000シリーズの後継にアップグレードする機会があります」と記述されていました。
この記述は、AMDの次世代Ryzen CPUに関する初めての公式な言及となり、市場に大きな注目を集めました。
現在、AMDはRyzen 7000シリーズ(コードネーム:Raphael)を開発中で、Zen 4コアアーキテクチャと3D V-Cacheテクノロジーを採用したCPUが今後登場予定です。
一方、Ryzen 7000シリーズの後継となる次世代Ryzen CPUは、Zen 5コアアーキテクチャ(コードネーム:Granite Ridge)を採用すると予想されています。
AMDの最新のロードマップでは、Zen 5は2024年に登場するとされています。
Gigabyteの記述は、AMDがZen 5の発売日を前倒しして、今年中に市場に投入する可能性があることを示唆していました。
ただし、Gigabyteが言及した次世代チップがZen 4のリフレッシュ(Zen 4+)である可能性もあります。
このプレスリリースに対して、TechRadarなどのメディアがGigabyteに確認を求めたところ、Gigabyteの広報担当者であるLiam Quinn氏は、「この記述は誤りであり、私たちはRyzen 7000シリーズの後継がいつ発売されるかは知りません。プレスリリースにコメントを付けて明確にしますが、元の記述はそのままにします」と回答しました。
その後、Gigabyteはプレスリリースを修正し、「今年後半に発売される予定」という部分を削除しました。
プレスリリースから、Zen 5の登場に期待が集まっていただけに、誤りだったと訂正されたのは残念です。
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