香港のAOKZOE社が、AMD Ryzen 7 7840UとRadeon 780Mを搭載した8インチのポータブルゲーミングPC「AOKZOE A1 Pro」のベンチマーク結果を公開しました。
このベンチマークでは、AMD Ryzen 7 7840UのCinebench R23および3DMarkの結果が公開されています。このベンチマークはTDPが28Wで計測されています。
7840UはCinebench R23で45Wの6900HXより高性能
Cinebench R23では、AOKZOE A1 Proに搭載されたAMD Ryzen 7 7840UがIntel Core i7-12700H と同等の性能を示します。
また、前世代のフラグシップであるRyzen 9 6900HXと比較して、シングル性能で12%、マルチ性能で約4.5%程度高性能です。
Ryzen 9 6900HXはTDPが45Wで、i7-12700Hに至ってはさらに多くの電力を消費するのに対し、Ryzen 7 7840Uは28WのTDPで動作することを考えると大きな進歩だと言えます。
7840Uが搭載するRadeon 780MのGPU性能はGTX 1650 Ti並
次に、3DMark Time SpyとFireStrikeのベンチマークも示されています。この結果はAMD Radeon 780Mとその他のGPUとの比較も示されています。
まず、3DMark FireStrikeは、3474ポイントで、RTX 2050の3579ポイントや、GTX 1650 Tiの3717ポイントに迫る数値を見せています。
また、3DMark Time Spyは8047ポイントとなり、RTX 2050の6380ポイントを大きく上回り、GTX 1650 Tiの8338ポイントに並ぶ性能をたたき出しています。
この結果を見ると、GTX 1650 TiなどのエントリーレベルのGPUは不要になりそうです。
ホグワーツレガシー、エルデンリングなどで60fps動作
公開されたテストは、複数のゲームタイトルの設定とフレームレートも共有されました。
これによると、1920×1200、中設定の原神や、1280×800、中設定のエルデンリング、高設定のモンスターハンターワールド、低設定のホグワーツレガシーで60fpsで動作するとのことです。
また、サイバーパンク2077を実際にプレイする様子も公開されています。
まとめ
AOKZOEの公開したベンチマークから、Ryzen 7 7840UとRadeon 780Mの性能についてみてきました。
GTX 1650 Ti並みの高性能なiGPUを搭載するRyzen 7 7840Uですが、これらのベンチマークは28Wで動作しており、ハイエンドモデルのHS/Hシリーズの場合さらに多くの電力を使用可能なため、Ryzen 7 7840U以上の高性能が期待できます。
7840Uを搭載した様々なノートパソコンが登場するのが楽しみです!
コメント