ノートPC向けZen 5 APUのリークが熱い!RTX 4070 Max-Q並みのAPUや4+8コアのビッグリトル構成も【Ryzen 8000 APU】

CPU

有名リーカーのMoore’s Law Is Dead氏によって、Ryzen 8000シリーズのAPUの情報がリークされました。

ソース: Moore’s Law Id Dead
ソース: Moore’s Law Id Dead

Moore’s Law is Dead氏の情報は、AMDが来年リリースする予定の次世代APUファミリーの内部ロードマップのリークによるとされています。

CES2024では、AMDがノートPC向けの次世代Ryzen APUファミリーを発表する可能性が高いようです。

最初に登場するのはHawk Pointで、次いでStrix PointとFire Range APUになると予想されています。これらの新しいAPUに関するリーク情報について、順に見ていきましょう。

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Hawk PointはZen 4 + RDNA 3.5を搭載した低消費電力向けAPU

まず、最初に発売されると予想されているのが、Hawk Point APUです。

これは、Phoenix APUのリフレッシュで、4nmプロセスで製造されたZen 4コアとRDNA 3.5 GPUを搭載しています。

Phoenix APUは、まだ発売されていませんが、Ryzen 7040シリーズとして今月中に登場すると言われています。

Hawk Point APUは、Ryzen 8040シリーズとして発売される可能性が高いです。Hawk Point APUは、低消費電力で高性能なノートPC向けのAPUとなりそうです。

  • Ryzen 8040シリーズ
  • Zen 4 + RDNA 3.5のAPU
  • 低消費電力向け

Fire Rangeは最大16コアのZen 5 APUに

次に、エンスージアスト向けのFire Range APUです。これは、Dragon Range APU(Ryzen 7045シリーズ)の後継で、最大16コアのZen 5コアを搭載しています。

コア数は現行のDragon Range APUと同じですが、新しいアーキテクチャと高い効率性により、大幅な性能向上が期待できます。

これらのAPUは、5nmプロセスで製造されたZen 5コアを使用すると言われており、デスクトップ向けのZen 5コアも同じノードを採用する可能性があります。

また、RDNA 2かRDNA 3.5かは不明ですが、2つのコンピュートユニットを搭載したiGPUも備えています。Fire Range APUは、Ryzen 8055シリーズとして発売される予定です。

  • Ryzen 8055シリーズ
  • 最大16コアの5nmバージョンのZen 5コア
  • GPUは2CUのRDNA 2 or 3.5

Strix Pointはビッグリトル構成や最大40CUのGPUを搭載

ソース: Moore’s Law Id Dead

最後に、Ryzen 8050シリーズとして発売される可能性が高いStrix Point APUです。

これは、今回のリークの中で最も注目すべきAPUであり、このAPUはモノリシックデザインとチップレットデザインの両方を採用しています。また、どちらも4nmのZen 5 CPUとRDNA 3.5 GPUで構成されるようです。

モノシリック構成とチップレット構成の2種類のAPUの特徴についてそれぞれ見ていきます。

モノシリック版は4+8コアのビッグリトル構成とRTX 3050 Max-Q並のGPU

AMD Strix Pointモノリシック・デザインは、従来のAPUデザインと同じように感じられますが、AMDは、モノリシック・デザインのコア数を8から12に初めて増加させる予定です。

これは、4+8コア(4/8+8/16)の構成で、4つの標準的なZen 5と8つのZen 5Cコアを搭載し、合計24スレッドのビッグリトル構成になります。

このAPUは、すべてのZen 5/5Cコアに24.0MBのL3キャッシュを搭載し、初期のCinebench R23ベンチマークでは、同じ電力(50W)でPhoenixより35%高速になるそうです。

このAPUのGPUには、8つのWGPの中に16個のRDNA 3.5 CUが搭載され、Infinity Cacheは搭載されていませんが、性能はRTX 3050 Max-Q GPUと同等とされています。

また、128ビットLPDDR5Xメモリコントローラを搭載し、最大20TOPsのAI Engineコンピュートも備えています。

  • 4コアのZen5+8コアのZen 5Cを搭載したビッグリトル構成
  • 全コアに24MBのL3キャッシュ
  • 最大RDNA 3.5の16CU、RTX 3050 Max-Q並みのGPUを搭載

チップレット版は16コア/32スレッドのZen 5コアとRTX 4070 Max-Q並のGPUを備える

AMD Strix Pointファミリーのチップレット版は、「Halo」とされています。

これは、最大16コア/32スレッドのZen 5 コアを備え、同じ電力 (90W)で16コアのDragon Range チップよりも 25% 高速なパフォーマンスになるということです。

また、64MBのL3キャッシュ (チップレットあたり 32 MB) を備えた12、8、6コアのバリエーションがあり、効率改善も行われています。

GPU側は、20個のWGPに最大40個のRDNA 3.5 CUと32MBのオンダイ・インフィニティ・キャッシュを搭載し、RTX 4070 Max-QやRTX 4060 Max-Q GPUと同等の性能を発揮すると予想されています。

また、このチップのピークTDPは120Wとなり、256ビットのLPDDR5Xコントローラーを搭載し、40TOPSのAIコンピュートも提供する予定です。

  • 最大16コア/32スレッドのZen 5コア
  • 64MBのL3キャッシュを備える
  • RDNA 3.5の最大40CU、RTX 4070 Max-Q並みのGPUを搭載
  • TDP120W

まとめ

新しいRyzen 8000シリーズのAPUは、Hawk Point、Fire Range、Strix Pointの3種類のシリーズが登場する予定です。

Zen 5コアを使用したビッグリトル構成のCPUや、最大40CUの高性能なGPUを搭載したAPUなど、ワクワクする情報が盛りだくさんです。

これらのAPUは、2024年半ばに発売されるとされていますが、まだ発売まで1年以上の時間があります。ですので、このリーク情報が変化する可能性も当然ありますが、本当であれば非常に楽しみですね。

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