AMDが、低価格帯のRyzen APUおよびRadeon GPUに、サムスンの4nmプロセスノードを利用するという情報があります。
サムスンには良くないイメージを抱くユーザーも多いと思います。この決定が時期APUやRadeon GPUに果たして良い影響を与えるのかについて注意深く判断する必要がありそうです。
特にAMDユーザーにとっては非常に気になる部分ではないでしょうか。
AMDがGPUにサムスンの4nmプロセスを採用する?
Twitter(X)ユーザーの@Tech_Reve氏によると、「信頼できる情報源」に基づいて、AMDが今後、Ryzen APUやRadeon GPUなどのクライアント向け製品の一部にサムスンの4nmプロセスノードを採用すると伝えています。
この投稿によると、具体的な製品名は明らかにされていませんが、低価格帯のRyzen APUにサムスンの4nmプロセスが使用されるとしています。
また、以前にはTwitterユーザーである@Olrak29_氏が、AMDはサムスンの4nmプロセスを、次世代Steam Deckバリアント用に設計されたSonoma Valley APUに使用するという情報を投稿していました。
これらの情報から、実際にRyzen APUがサムスンの4nmプロセスで製造される可能性はかなり高そうです。
AMDは今年および来年にかけて、モノリシックおよびチップレットを採用したStrix Point、Kracken Point、Fire Rangeのエンスージアストチップなど、さまざまな種類のAPUをリリース予定です。
これらの4nmチップは、主にゲーミング市場を中心に人気を博しており、持ち運び可能な小型ゲーミングPCなどをターゲットに採用されるのかもしれません。
IntelのCore Ultraチップも小型ゲーミングPC市場に参入していることから、AMDはこれらのAPUでさらに競争力を高める狙いがありそうです。
サムスンの4nmプロセスを採用する理由としては、AI需要などの増加に伴い、TSMCのファブを確保しきれないからであると考えるのが自然でしょう。
次世代Radeon GPUにサムスン4nmプロセスが採用されるとの情報も
Ryzen APUのほかにも、次世代のRadeon GPUがサムスンの4nmプロセスを採用するという話もあります。
これが真実であれば、現在、AMDはStrix Point APUに最適化されたRDNA 3+アーキテクチャの導入を確認していますが、同じRDNA 3+アーキテクチャに基づく一部のディスクリートGPUが、サムスンの4nmプロセスで製造される可能性があります。
一方、RDNA 4についてはTSMCの4nmプロセスノードを利用する予定で、エントリーレベルおよびメインストリームをターゲットにしています。
このようなこれまでの情報から、次期ラインナップにはハイエンドモデルが含まれない可能性が高そうです。
まとめ
今回の内容をまとめると、AMDがエントリーレベルのRyzen APUとRadeon GPUの開発にサムスンの4nmプロセスを採用する可能性があるようです。
TSMCのファブが一杯だとすると、AMDがサムスンのファウンドリーにますます依存するシナリオも考えられますね。
具体的な製品についての情報はまだ明らかにされていませんが、この動きが小型ゲーミングPC市場やエントリーレベルのGPU市場にどのような影響を与えるか、引き続き注視する必要がありそうです。
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