NVIDIAのグラフィックボードの中で、一番最新で最高の性能であるGeForce RTX 4090は、サイバーパンク2077の新しいオーバードライブモードでは、DLSSを無効にすると16FPSにまで低下することが明らかになりました。
オーバードライブモードとは、サイバーパンク2077の最新パッチで追加される予定の新しいグラフィックス設定で、パストレーシングを用いてフルレイトレーシングを実現するものです。
これは、従来のレイトレーシングよりも多く、実質無制限の光源からの光や影をリアルタイムに計算し、より現実的な描写を可能にします。しかし、その代償として、非常に高い計算負荷がかかります。
NVIDIAは、このオーバードライブモードを紹介する動画を公開しました。
動画では、RTX 4090を使用して4K解像度でサイバーパンク2077をプレイする様子が見られます。動画では、DLSSを無効にした場合と有効にした場合を比較しています。
まず、DLSSを無効にした場合、FPSは16~34という非常に低い数値となっています。このフレームレートではまともにプレイすることは難しいでしょう。
一方、DLSSを有効にした場合、FPSは117~138の間で推移し、約7倍以上の性能向上が見られます。
DLSSとは、NVIDIAの独自技術で、低解像度でレンダリングした画像をAIが高解像度に変換するものです。これにより、画質を犠牲にせずに高いFPSを得ることができます。
しかし、DLSSはあくまでもアップスケーリング技術なので、ネイティブレンダリングと比べると画質に差が出る可能性があります。
サイバーパンク2077のオーバードライブモードが利用できるようになるパッチは、4月11日に配信される予定です。このモードは、RTX 4090だけでなく、他のRTXシリーズのカードでも利用できますが、DLSSなしでは快適にプレイすることは難しいでしょう。
オーバードライブモードは、サイバーパンク2077のグラフィックを次のレベルに引き上げるものですが、それに見合うだけのパフォーマンスが必要です。RTX 4090 Tiなど、より高性能なグラフィックボードの登場が期待されますね。
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