AMDのモバイル向けGPUの新シリーズであるRadeon RX 7000シリーズは、今年の1月に発表されましたが、まだ市場に出回っている製品は少なく、その性能についても詳細な情報が不足しています。
しかし、中国の玄派科技(metaphyuni)が開発したゲーミングノートPCのプロモーションビデオにより、Radeon RX 7600M XTのベンチマークスコアが公開されました。
Radeon RX 7600M XTとは、現状判明しているAMDのモバイル向けGPUの中で最も高性能なGPUで、RDNA3アーキテクチャを採用し、4096個のストリームプロセッサと8GBのGDDR6メモリを搭載しています。
このGPUは、600番台なのでNVIDIAのミドルレンジGPUのGeForce RTX 4060シリーズと競合するはずです。
ビデオで公開されたベンチマークのスコアによると、Radeon RX 7600M XTは、3DMark Time Spyグラフィックステストで10451ポイント、Fire Strikeグラフィックステストで30398ポイントを獲得。
これらのスコアをGeForce RTX 4060と比較すると、Time Spyでは同じくらい、Fire Strikeでは15~16%高い結果となります(比較には3dMarkのデータベースに基づいたスコアを使用)。
RTX 4060を搭載したノートパソコンは1,000ドル以上の価格で販売されていますが、Radeon RX 7600/7700を搭載したノートパソコンは1,000ドルを下回る価格で販売されると予想されてます。また、この動画のノートパソコンは5999人民元(約850ドル)で販売されるらしいです。
販売価格と性能を考慮すると、非常にコスパがよく、競争力の高い製品であることが分かりますが、残念ながら発表されている製品は未だほとんどありません。日本でもこのような高性能なゲーミングノートPCがたくさん登場することを期待したいところですね。
一方で、ハイエンドのモバイル向けGPUに関しては、AMDからさらに強力なRadeon RX 7000シリーズの発表がないため、NVIDIAの不戦勝状態です。Radeonのハイエンドモデルのラインナップにも期待したいです。
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