日本でノーコード開発がいまいち流行らない理由

プログラミング

ノーコード開発とは、プログラミングの知識やスキルがなくても、ドラッグアンドドロップやテンプレートなどを使ってウェブサイトやアプリケーションを作ることです。

海外では、ノーコード開発のプラットフォームやツールが多数登場し、ビジネスや教育などの分野で活用されています。

しかし、日本ではまだノーコード開発があまり普及していません。その理由は何でしょうか?

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日本で流行らない理由

文化的な違い

1つの理由は、日本の文化や習慣に関係しています。日本では、プログラミングは高度な技術として尊敬されており、自分でコードを書くことが独創的だと考えられています。

一方、ノーコード開発は既存の素材を組み合わせるだけであり、手軽さや効率性よりも品質や細部にこだわる傾向があります。

日本語に対応していないサービスが多い

ノーコードツールの多くは、英語で提供されています。日本語に翻訳されているものもありますが、その数は限られています。そのため、英語が苦手な人にとっては、使いにくいと感じることがあるかもしれません。

また、ノーコードツールを使うためには、プログラミング用語に慣れる必要があるため、英語が苦手な人にとっては敷居が高いと感じることもあるかもしれません。

日本の市場やニーズ

最後の理由は、日本の市場やニーズに関係しています。

日本では、ウェブサイトやアプリケーションの需要が飽和状態に近く、新規参入者にとって競争が激しいです。そのため、ノーコード開発で作ったものでは差別化が難しく、顧客の要望に応えることも困難です。

また、日本では法律や規制などの制約が多く、ノーコード開発で対応することが難しい場合もあります。

おすすめノーコードツール

しかし、ノーコードツールは沢山のアップデートを経て、多様なサービスを実現するためのコンポーネントが充実してきました。

ノーコード開発のメリットは大きくわけて3つです。

  • プログラミングができなくても、ある程度の開発を行える
  • 大幅に工数を削減することができる。
  • 開発にかかる時間が大幅に短縮できる。

一方デメリットもあります。

  • 機能拡張やスケーラビリティが優れていない
  • セキュリティはノーコードサービス側に依存する
  • ノーコードサービス側がサービス停止した場合、自分のサービスも提供できなくなる可能性がある

一度ノーコード開発を試してみると、ノーコード開発のメリット・デメリットがよくわかります。

実際に私が使用してきたノーコードツールを紹介します。

Bubble

Bubbleは、ドラッグアンドドロップでインターフェースをデザインし、ロジックやデータベースを設定することで、オリジナルのウェブアプリを作成できるノーコードツールです。

マーケットプレイスからテンプレートやプラグインを利用したり、自分でカスタマイズしたりすることができます。

【料金プラン】

FreePersonalProfessionalProduction
月額(年契約)無料25ドル115ドル475ドル
月額(月契約)無料29ドル129ドル529ドル
2023年3月時点

Glide

Glideは、Googleスプレッドシートにデータを入力するだけで、スマートフォン向けのアプリを作成できるノーコードツールです。

Glideでは、テンプレートから選んだり、自分でレイアウトやコンポーネントを選んだりすることができます。

【料金プラン】

FreeStarterProBusinessEnterprise
月額無料25ドル99ドル249ドル799ドル
2023年3月時点

Airtable

Airtableは、スプレッドシートとデータベースの機能を組み合わせたノーコードツールです。

Airtableでは、テーブルやビューを作成し、フィールドやフォーミュラを設定することで、様々な種類のデータを管理できます。

Airtableでは、マーケットプレイスからテンプレートやアプリケーションを利用したり、自分で作成したりすることができます。

【料金プラン】

FreePlusProEnterprise
月額無料10ドル20ドル要問合せ
2023年3月時点

まとめ

日本でノーコード開発がいまいち流行らない理由は以下の通りでした。

  • 日本ではプログラムを書くことが独創的であると評価される文化
  • ノーコードサービスが日本語に対応していない場合がある
  • 日本にまだニーズが少ない

しかし、これは必ずしも悪いことではありません。むしろ、日本独自の文化や市場を生かしたノーコード開発の方法や可能性を探るチャンスだと考えることもできます。

例えば、「和風」や「かわいい」などのデザインテンプレートを提供するサービスや、「AI」や「IoT」などの最新技術を組み込むサービスなどが考えられます。

今後は、海外から学ぶだけでなく、日本から発信することも重要になってくるでしょう。そうすれば、ノーコード開発は日本でも流行するかもしれません。

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