Zen 5は、2024年に発売される予定のRyzen 8000シリーズのCPUに搭載されると見られていますが、その性能や仕様について、様々なリーク情報が飛び交っています。
今回は、AMDの次世代CPUアーキテクチャであるZen 5に関する最新のリーク情報をまとめます。
TSMC 4nmと3nmの両方のプロセスが採用される
Zen 5はTSMCの4nmと3nmプロセスの両方で設計されているということです。
4nmプロセスはデスクトップ向けの「Granite Ridge」CPUや一部のAPUに使われるとされていますが、3nmプロセスはサーバー向けの「Turin」CPUや特定のAPUに使われる可能性があります。
これは、AMDがプロセスノードに応じて最適化したCPUを提供することを意味しています。
IPCはZen 4から最大25%向上する可能性
次に、Zen 5のIPC(命令あたりのサイクル数)について、複数のリーカーが様々な意見を述べていますが、総じて少なくともZen 4から15%以上向上することが予想されています。
その中でも、Zen 4から20~25%向上するという主張があります。これはかなり大きな数字であり、Zen 4がZen 3から13%向上していることを考えると、AMDはCPUの性能向上に本気で取り組んでいることがわかります。
IPCの向上は、単純なクロックの向上よりも重要な要素であり、特にシングルスレッド性能やゲーム性能に影響します。
一方で、クロックについてはMoore’s Law Is DeadとRedGamingTech両氏が時期尚早との意見で一致していますが、Moore’s Law Is Deadによると、2~9%程度引き上げられる可能性があるそうです。
Zen 5は最大16コア/32スレッドだが、キャッシュサイズが拡大
さらに、Zen 5のコア数やキャッシュサイズについても興味深い情報があります。
デスクトップ向けの「Granite Ridge」は最大16コア32スレッドになるとされていますが、Moore’s Law Is Dead氏によると、AMDは必要に応じて32コア64スレッドまで拡張する可能性もあるということです。
また、Zen 5のL1キャッシュとL2キャッシュは以前よりも大きくなっており、L3キャッシュも変化すると見られています。これらのキャッシュサイズの拡大が、25%という大きなIPCの向上に役立っているようです。
Zen 5 APUはビッグリトル構成になる
RedGamingTechとMoore’s Law Is Dead両氏は、デスクトップの「Granite Ridge」とモバイルの「Strix Point」APUのデザインに関しても同じ見解のようです。
両氏によると、AMDは、Ryzen 8000のデスクトップ用チップに大きなZen 5コアのみを搭載し、Strix Point APUには、大きなZen 5と小さなコアを組み合わせたビッグリトル構成を採用すると見られています。
Zen 5は2024年前半、おそらく第1四半期に発売
最後に、Zen 5の発売時期についてですが、Tom氏によると、これは2024年前半になると見られています。それも、おそらく第1四半期になると述べています。
第1四半期であれば、今から1年とたたずに発売されるということになりますね。
まとめ
今回はZen 5に関する最新のリーク情報についてまとめました。
- Zen 5は2024年前半に登場
- IPCは最大25%向上する可能性
- APUはビッグリトル構成を採用する
など、聞くだけでわくわくしてくる情報が盛りだくさんですね!Zen 5の正式発表が待ち遠しいです。
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